『キスよりすごい音楽』に恋してしまったこの10年
『キスよりすごい音楽って本当にあるんだよ』
このキャッチコピーを初めて見たとき「とんでもない言葉だな…」と思ったのを今でも覚えている。これは、私が10年以上ハマっている「うたの☆プリンスさまっ♪」のキャッチコピーだ。
このコンテンツは乙女ゲームとして2010年に発足し、アニメ化・映画化と規模が次第に拡大、様々な企業とコラボするなど現在も盛り上がりを見せている。「うたの☆プリンスさまっ♪」は、ヒロイン・七海春歌が作曲家という設定でそれぞれのアイドルたちと親密になっていく物語だ。乙女ゲームという性質上、魅力的なキャラクターたちをきっかけにハマる者も多い。
しかし、私が心奪われたのはキャッチコピー通り『キスよりすごい音楽』だった。10年前初めて「うたプリ」の楽曲を耳にしたとき、こんなにも人を幸福にする音楽があるのかと感動し、一瞬で恋に落ちたのである。キャラの特徴や心情を捉えた旋律に、心の変化やこれまでの軌跡が綴られた歌詞、そしてアイドルたちが気持ちを込めた歌声…。それぞれのキャラの個性を剥き出しにしながらも「キャラソン/アニソン」の枠を超えた楽曲に、私はひどくクラクラしたのだ。
また、クリエイター陣が「うたプリ」の音楽へ全力の愛を注いでいるのも大きなポイントだ。七海春歌の「中の人」…音楽制作グループ・Elements Gardenのクリエイター陣が作る楽曲は、ただ仕事として楽曲を制作するだけでなく、本当に音楽を愛し楽しんで作業していることが伝わる作品が多いのである。
近年では、韓国系EDMを取り入れた楽曲や、より本格的なバンドサウンドを意識した楽曲などもリリースされ、昨今の音楽の流行も取り入れられている。「うたプリ」の楽曲はどんどん進化しているのだ。ここまで来るともう、私は「うたプリ」から離れられそうにない。
制作陣が真剣にコンテンツに向き合い、楽曲制作している。タイトルに「うたの(歌の)」と付くだけあり、楽曲をとても大事にしている事が伝わる。だからこそ唯一無二の音楽が生まれる。
嬉しいことがあった時、辛いことがあった時、登校中、退勤中、うたプリの楽曲を聴くシチュエーションも、感情も、自分の年齢も、この10年でだいぶ変化した。
でも1つだけ変わらなかった事がある。「うたの☆プリンスさまっ♪」の音楽は、いつだって眩しいほどの煌めきに溢れている。